我が家で巻き起こった相続トラブルについて

私の祖母が亡くなり、親族の間でちょっとした相続トラブルがありました。
祖母はたくさん遺産を残していました。
そのままだったら、配偶者はもう亡くなっているので祖母の子供、すなわち私の父とその弟に遺産が入るものでした。
その遺産をめぐり、親族が少しでも自分達ももらいたい、と遺産がらみで争いが起こりそうになっていました。
しかし、祖母は遺言状を残していたのです。
その内容は、私にとってびっくりするものでした。
自分にはこの遺産についての騒動は、全く関係ないものとしてとらえていました。
しかし、その遺言状の中身と言うのが、祖母の遺産は、私の母と私と弟、すなわち嫁とその孫に全て譲ると書いてあったのです。
嫁や孫は他にもいるのですが、私たち三人限定だったのです。
祖母とその子供たち、私の父とその弟は、あまり仲が良くありませんでした。
とくに弟の方は、ほとんど実家に寄りつかず、それに伴い孫たちもほとんど顔をみせることはありませんでした。
私もそちらの家族とは会うことがほとんどなく、自分にいとこがいることも知らなかったくらいです。
一方、私の母は、そんな義母を不憫に思ってか、遠く離れて暮らしていましたがお盆とお正月は、必ず私たち姉弟を連れて祖母の家へ顔を出していました。
幼い私には、母と祖母はとても仲良しに見えました。
今思えば、所詮は嫁と姑なのだし気も使っていたでしょうが、そんなそぶりは見せず、母は祖母にとても良くしていたと思います。
そんな母の姿を見て、祖母も私の母をとても頼りにしていたし、祖母は自分の孫は私と弟だけだなんて言っていました。
私と弟が成人した後、両親は離婚したのですが、その後も母と祖母の交流は続いていました。
もちろん私と弟も、変わらず祖母の元を訪れていました。
時には祖母にあたるひ孫も連れていきました。
実の息子たちは祖母を放ったらかしでしたが、母は自分の母のように最期まで接していました。
祖母の葬儀を取り仕切ったのも母でした。
もう関係がないのに、家族が何もしないので祖母がかわいそうになり代わりにやったのです。
私ももちろん手伝いました。
きっと祖母も喜んでいたと思います。
それまでの母と祖母の関係を親族は皆知っていたので、その遺言についてだれも文句を言う人はいませんでした。
遺言書と一緒に、母に対する感謝の気持ちの手紙が添えられていたからです。
その内容を読み、みんな涙するほどでした。
祖母はいつも一人で、近くに住んでいる自分の子や親族はあまり祖母をかまうことがなかったので、寂しかったのだなと思います。
その寂しさを紛らわすのに、私の母や私や弟が少しでも役に立っていたのなら嬉しいです。

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